気づけば、少し先の未来にいるようなことが多い。
数分後、気づけば、まただ。
何かをしながら、少し先の予定を考えたり、思考が未来へ急ぐのです。1日に何回かこの癖に気づきます。
「今に集中できない」
私自身、時々、そんな感覚に振り回されることがあります。この状況を抱えている人、少なくないと思います。
子ども時代の「中断体験」

子どもの頃を少し思い出してみてください。
何かに夢中になっていたとき、
背後からこんな声をかけられた経験はないでしょうか。
「もう終わりにしなさい」
「そのくらいにしておきなさい」
「まだ、やっていなかったの?」
こうした「中断」や急かされることが繰り返されると、
「いつ言われるかわからないから……」 と、策を考えるようになるのです。

本を読みながら、「そろそろ止められるかもしれない」と意識は「今」から離れて、先のページを開き、「ここまで何とか読むのを終わらせよう」とマーキングします。
そのマーキングを常に念頭に置きながら、走り始めるのです。これが常になると、読むことよりも、止められることへの意識のほうが大きくなっていきます。
本というページを開いた世界にいながら、外にもアンテナを張っている。
集中ができなくなる原因の正体です。
・途中で声をかけられるかもしれない
・呼び止められるかもしれない
・急に終わらされるかもしれない
常に、こうした前提を抱えている状態。
「今」から離れて、未来へ移動しようとするのです。
時間は未来から流れてくる
では、どうすればいいでしょうか。
ある日、時間の流れについて意識を向けてみました。
過去へは、もう戻れません。
でも、未来へも行けないのです。
先回りをして、未来へ一歩移動しようとしても、その一歩は「今」なのです。
私たちは「今」にしか生きられない。
時間は未来から流れてくる。「今」という時間で受け取り、様々な出来事をこなしている自分に気づきました。
先周りしてしまうとき、まだ起きてもいない未来へ不安を抱いているのです。この感覚を手放すには、脳を変えることだと思いました。
感情や思考を観察する
私にとって瞑想は、日常の習慣になっています。
思考の動きを観察する時間です。
ただ、観察するだけ。
ああ、自分のなかには、こんな思考があるんだな。
まだ起きてもいない不安を作り上げているんだなと、
「気づく」ということを、何度も繰り返します。
繰り返しているうちに、その思考を眺めている自分と、目の前にある思考との間にすこし距離を感じるようになってきます。思考と自分が同化していない感じです。
日常の中で、繰り返すことがあっても「あ、またこの思考を抱えているな」と、瞬時に気づきます。そして、その状態のなかに長く居座ることがなくなり始めました。
今にいられる時間をつくる
私自身が日常で瞑想をする際の環境づくりです。
◆背中を預けられる椅子やソファ
背中は、自分では見ることができない無防備な弱点。
瞑想に慣れていないときは、ここが支えられていると、すごく落ち着きます。
◆誰にも邪魔されない時間をとる
人のスケジュールに合わせるのではなく、自分のペースで過ごせる時間を確保します。
◆中断される心配のない場所を選ぶ
安心して目を閉じられる場所を確保できれば、心は「深く潜る」ことを自分に許可できます。
私にとって瞑想は、そんな思考の動きを観察する時間です。落ち着いて座れる環境を整えると、先回りしていることにも気づきやすくなります
時間は未来から流れている。
この感覚を内側に留めるだけで、落ち着きを取り戻し、行動が、丁寧でゆったりとしていきます。
自分の内側にどんな思考があるのか、観察する時間をもってみてください。


