何かを始めたい。
今の自分から、もう少し先へ進みたい。
そう思っているのに、なぜか動けない。
何が自分を止めているのだろうか。その理由を探しているうちに、いつの間にか、動くことよりも自分を分析することに時間を費やしてしまう。
そんな経験はないでしょうか。私はもともと、何かを学ぶと、すぐに実践するタイプです。
フードコーディネータースクールに通いながら企業に企画書を送り、フリーランスとして仕事を始めました。
アーユルヴェーダセラピストの資格を取得したときも、すぐに場所を探してサロンを開く。
興味を持ったらすぐ動く。私にとっては自然なことでした。ところが、そんな私が、まったく動けなくなった時期があります。
東日本大震災のあとでした。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいた日々
それまで当たり前だと思っていた日常が、決して当たり前ではないことを突きつけられた出来事でした。
仕事状況も一変し、これからどう生きていくのか、どうやって切り抜けようか。そんな考えが、頭から離れなくなっていました。
今の自分には、何かが足りない。
もっと自分を改善しなければ、前に進めない。
そんな思いが続き、まったく動けなくなっていました。
友人に誘われてセミナーに通い、自分の思考や感情、繰り返してしまう行動のパターンなど、内側を分析するようになりました。
しかし、内側を探求すればするほど、希望と不安が同時に膨らんでいきます。
心では「もう一度トライしよう」と力いっぱいアクセルを踏んでいるのに、無意識に強くブレーキをかけている。
まるで、静かな湖の底に沈んだままじっと動けない感覚でした。
保育園で出会った遊びの達人たち
今、自分にできることって何だろう。
そんな暗闇の中で、当時の私が唯一できたこと。
それは、私にとって決して「理想のキャリア」とは言えないけれど、目の前にあった保育園での給食・保育補助や、介護施設での配膳の仕事でした。
ある日、保育園で子どもたちが遊ぶ様子を眺めていたとき、私はその姿にくぎ付けになりました。
子どもたちは、目の前の遊びに夢中です。
さっきまで泣いていた子が、もう笑っている。
何かを見つければ、すぐに駆け寄っていく。
彼らは、未来へ向かいません。
「今」という時間にずっと居座ったまま、遊ぶのです。
動けなくなっていた私は、まだやってきてもいない未来へ先回りし、起こってもいないトラブルを想像して、自分自身で「不安」という幻影を作り出していたのです。
時間は未来から流れてくる
時間は、過去から未来へ向かって流れていく。私たちは、そんなふうに考えていたかもしれません。
けれど、時間は未来から現在へ流れてくるのです。
私たちが触れることができる現実は、いつもこの「今」しかありません。未来へ向うのではなく、私たちは常に「今」という時間を歩き続けているのです。
私はずっと、今の自分では足りないと思っていました。何かを変えなければ、次へ進めない。
けれど、子どもたちは、そんなことを考える間もなく、目の前の遊びに夢中になっていました。
私が見失っていたのは、未来ではなく、今だったのかもしれません。
私は日常の気づきへのアプローチとして、カードリーディングを活用しています。
▼こんな選択肢もあるという参考にぜひ、お立ち寄りください。



