「親友」という概念を越えて。50代から見つける、新しい関係性の心地よさ

50代からの新しい関係のかたちと「親友」という言葉の裏に潜む孤独

50代、60代、人生の後半に差し掛かり、ふと立ち止まって人間関係を振り返った時、

「親友という言葉って…なんだったんだろう」と思うことがありました。

若い頃、心の底からわかり合える人に出会ったとき、どうでしたか?

その存在に「親友」という名前をつけたくなった方もいるでしょう。

その逆も然り、「親友」という言葉に、どこか居心地の悪さを感じたりしませんでしたか?

かつて、誰とでも仲良く一緒に過ごすことが良いとされていた時代、「親友」という言葉に出会いました。

私は、その輪の中でふと孤独を感じたり、合わせることに疲れていたんだと思います。

だんだんと、経験を重ねるうちに、その群れから外れました。

自分の感覚で自然に通じ合える人とのつながりを大切にしたいと考えるようになりました。

「親友」という概念にこだわらなくなった頃、心がふっとほどけるような、新しい関係性に出会えることがあります。

「親友」という言葉の裏に潜む、見えない孤独

「親友」という言葉は、本来、最も心が通じ合う深い絆で結ばれた友人を指します。

しかし、その「究極の絆」を求めるがゆえに、皮肉にも「孤独」を感じてしまう人も少なくありません。

  • 理想と現実のギャップ:
    「親友」と呼べるような存在がいないと感じた時、

    あるいは、いると思っていても理想とするような関係性に満たないと感じた時、

    「自分には真に理解してくれる人がいない」という深い孤独感に繋がることがあります。
  • プレッシャーと義務感:
    「親友」というラベルが、「何でも打ち明けなければならないの?」

    といった見えないプレッシャーや義務感を生むことがあります。

    その重さにストレスを感じ、むしろ一人の時間を求めて「孤独」を感じてしまう、という逆説的な状況も考えられます。
  • 関係性の変化への戸惑い:
    人生の段階とともに、かつての「親友」との関係性が変化したり、疎遠になったりすることは自然なことです。

    しかし、その変化を受け入れられず、「親友」という枠に囚われ続けることがあります。

    このことで「かつてのような関係が失われた」という喪失感や孤独感を覚えることがあります。
  • 「特別」への固執:
    「親友」という「特別」な関係を求めるあまり、それ以外の多くの人間関係が希薄に感じられることがあります。

    「一番」ではない関係では満たされないと感じてしまうことが、結果的に孤立感や孤独感が増すこともあるのです。

こうした感情は、多くの人が心の中で感じながらも、なかなか言葉にできない「真実」なのかもしれません。

「群れない」選択が育んだ強さと、心地よい人間関係

私自身、女性の多い職場に長く身を置いてきました。

特にまだ若かったJAL時代、時差調整ができなくなり、長い不眠が続き自律神経失調症で数週間の休養をしたことがあります。

この症状はどこからくるのか?自分と向き合うとてもいい機会だったことを覚えています。 

復帰後、この時から、多くの人が群れをなす中で、私はあえて「群れない」という選択をするようにしたのです。

まだ若かったこともあり、誰かと合わせることに疲れたり、表面的な付き合いに違和感を感じたりしたからです。

当時、その選択は「孤独」「強さ」と様々に映ったかもしれません。

しかし、私にとっては、人生において成長するため、自分自身と深く向き合うための大切な時間でした。

フライトバッグには哲学書が必ず入っていました。

無理に誰かに合わせることなく、自分のペースを守り、この頃から仕事の能力も高くなっていった時期でした。

この強さは、14年間という長いCA生活で、時に過酷な環境下でも自分らしくあり続けるための支えとなりました。

その経験が、今、真に心から通じ合える人との出会いを大切にしようと考えるようになったと思っています。

今、もし人間関係に悩んでいる女性に伝えられることがあるとしたら、

必要以上に深く入りすぎず、誰かの特別になることに価値を置かない。

それは冷たいのではなく、自分のペースを守りながら関係を育てる方法です。

群れずに生きていると、自分の哲学を持ち、感覚が研ぎ澄まされていきます。

それは、無理に誰かに合わせる必要がないため、本来の自分と向き合う時間が増えるからでしょう。

たとえば、誰かと長く会っていなくても、再会すればすぐに自然体で話せる。

話す頻度やラベルに縛られない、そんな関係が、じつは一番心地いいのだと思います。

「久しぶりに、あれ食べに行こうよ」

そんな軽やかな一言でいろんな人とつながれることが、今は何より嬉しいです。

魂の成長と関係性の変化|無理なくつながる選択

人はそれぞれ、違うリズムで人生を進んでいます。

かつてぴったりと重なっていた感性も、時間の経過とともに変化していくことは自然なことです。

そして時に、相手の話を聞くこと自体がしんどく感じるようになったら、お互いが同じ波にいないというサインです。

そんなとき、「ずっと親友だったから」と無理に繋がろうとするよりも、

その距離を受け入れることが、むしろお互いにとって誠実な選択なのだと思います。

関係の変化は、決してネガティブなことばかりではありません。

お互いの成長の証として、新たな距離感を心地よく受け入れる勇気を持つことも大切です。

人間関係は「選ぶ」ことができます。誰かの「一番」にならなくても、共鳴しあえる人はちゃんと存在しています。

そして、それはたいてい、一人の時間を大切にしてきた人のもとに訪れます。

人生後半の人間関係。

「群れない」ことを知っている人だからこそ、そうした深く満たされたつながりに出会えるのだと思うのです。

無理に合わせるのではなく、自分らしくいることを選ぶことで、本当に必要な縁が引き寄せられてきます。

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