毎日、納豆もヨーグルトも食べている。
体によいことは、できるだけ続けている。
それなのに、なぜだろう。お腹が重い。
体によいと聞いたものを選び、長く続けてきた習慣です。だから、合わなくなったように感じても、
「体によいものなのだから、続けたほうがいい」
そう思い続けていました。
しかし、年齢を重ねるうちに、以前は気にならなかった食べ物が重く感じられたり、同じ量を食べても体の反応が違ったりする日が増えてきました。
長く続いてきたものには、理由がある
私は以前、ビュッフェスタイルのレストランで、メニュープランニングの仕事をしていました。
メニューを考えるとき、最初から奇抜な組み合わせをつくることはありません。
まずは、その料理が長く受け継がれてきた形や、基本となる組み合わせを知る。そこから、季節や客層、場所に合わせて少しずつ変えていきます。
伝統的な食べ方が長く残ってきた背景には、味だけではなく、その土地の気候や暮らしに合っていたという理由があります。
納豆や味噌、漬物などの発酵食品も、日本の食卓の中で受け継がれてきた大切な食文化です。
しかし、体によいとされるものを、毎日同じように食べ続け、重く感じる日もあるのです。
基本を大切にすることと、変えないことは違います。
よい習慣を守ることと、今の自分に合うものを選ぶこと。この二つは、少し切り離して考えたほうがいいのかもしれません。
ヨーグルトが重く感じられた朝
以前の私は、朝食にヨーグルトを食べることがよくありました。手軽で、体によいという安心感もあり、朝に食べるのが習慣になっていたのです。

しかし、ある頃から、食べたあとにお腹が張ったり、体が少し重く感じられたりする日が増えてきました。
昨日は何ともなかったのに、今日は重く感じる。
量が多かったのかもしれない。
朝ではなく、別の時間のほうが合うのかもしれない。
そう考えるようになり、毎日必ず食べる習慣が少しずつ薄れていきました。
食べたい日は食べる。
重く感じる日は、量を減らす。
そのまま食べず、飲み物に近い形にすることもある。
「体によいから続ける」のではなく、「今日の自分」に確かめるようになりました。
新しいものを、少しずつ試してみる

長く続けてきた食習慣を見直す中で、オーツミルクや果物など、別の組み合わせも試すようになりました。
体によいと言われるものでも、量や食べ方によっては、心地よく感じないことがあります。
新しいものを取り入れるときは、一度にたくさん試さない。少しずつ加えながら、その日の体の反応を見てみる。
私にとって大切だったのは、どの食品が優れているかではなく、自分がどう感じるかを置き去りにしないことでした。
「体によい」を、今の自分に合わせ直す
世の中には、体によいとされる食品や食べ方がたくさんあります。しかし、その情報が、今日の自分にそのまま当てはまるとは限りません。
今、流行っているから。
多くの人が食べているから。
信頼している人に勧められたから。
それだけで自分に合うものを決めるよりも、自分の体に問いかけてみる。
今のお腹に、重さはないだろうか。
温かいものと冷たいもの、どちらが食べたいだろうか。今日は、どのくらいの量なら心地よいだろうか。
体の奥にある、小さな反応へ耳を澄ませてみる。
整えるとは、正しい食べ方を見つけることではなく、その日の自分が求めるものを選び直すことなのかもしれません。
私たちは、いつも一つの正解を探そうとします。
しかし、体へ目を向けてみると、同じ人でさえ、昨日と今日では少し違うことが分かります。
今の自分に合わせて、自分のためのレシピへ組み替えていく。
私にとっての腸活は、いつの間にか、何を食べるかよりも、自分の体の反応を聞く習慣へと変わっていました。
今、本当にお腹が空いている?
そう自分に問いかければ、体から返ってくる小さな感覚に気づけると思います。

