最近、夢を見ましたか？
それはどんな夢でしたか？覚えていることもあれば、すぐに忘れてしまうことも。夢って不思議ですよね。実は、私たちの脳には、私たちが意識している以上に、様々な情報の取捨選択を行う特別な働きが備わっています。
この不思議な脳の働きを理解し、活用することで、見る夢があなたの未来を動かす強力なツールに変わるとしたらどうでしょう？夢を単なる幻想で終わらせず、あなたの望む未来をデザインするヒントとして活用する方法を一緒に見ていきましょう。
夢をなぜ忘れてしまうのか？脳のフィルター「RAS」と記憶のメカニズム
RAS（網様体賦活系）とは？あなたの「重要度」で変わる脳のフィルター
私たちの脳には、毎日膨大な情報が流れ込んできます。そのすべてを意識していたら、脳はパンクしてしまうんですね。そこで活躍するのが、情報のフィルター機能であるRAS（ラス：網様体賦活系）。
RASは、数ある情報の中から「自分にとって重要だ」と感じるものだけを意識に届けてくれます。
例えば、赤いバッグが欲しいと思った途端、街中で赤いバッグが目に飛び込んでくるようになった経験はありませんか？あるいは、妊婦さんが街中で赤ちゃんや子どもを以前より多く見かけるようになったと聞いたことがあります。RASが「赤いバッグ」「子ども」といった情報を「重要」と認識し、意識に上げてくれているからです。
心理学で語られる「カクテルパーティ効果」も、RASの働きと似ています。賑やかなパーティ会場で大勢が話している中でも、自分の名前や自分にとって重要な情報だけは鮮明に聞き取れる、あの不思議な現象です。
このように、RASはあなたに必要な情報だけを選択してくれるわけです。つまり、あなたが「夢は重要だ」と感じていなければ、RASは夢を「どうでもいい情報」としてスルーしてしまう可能性が高いのです。
どうですか？私たち人間に備わった不思議な機能にワクワクしませんか？
夢が記憶に残りにくいのはなぜ？レム睡眠中の脳の働き
では、なぜ夢は簡単に忘れられてしまうのでしょうか？
夢は主に「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りの間に見られます。このとき、感情や映像に関わる脳の活動は活発ですが、長期記憶を司る“海馬”の働きは低下していることがわかっています。
つまり、夢は脳が活発に活動している中で生まれるものですが、記憶として定着させる機能が一時的に弱まっているため、朝目覚めるとすぐに消えてしまうのです。
夢がすぐに消えてしまう背景には、このRASの働きと、レム睡眠中の脳の記憶メカニズムが深く関わっています。しかし、だからこそ、私たちはRASというフィルターを意識的に使って、夢からのギフトを確実に受け取ることが重要になるのです。
あなたの夢を「未来を変えるヒント」に変える！RAS活用ステップ
夢を単なる忘却の彼方にあるもので終わらせてはもったいない！ RASを味方につけることで、夢があなたの未来をデザインする強力なヒントに変わります。
なぜ夢を意識することが未来につながるのか？RASと潜在意識のリンク
私たちが意識していることのほんの一部に過ぎません。意識できていない深い領域、それが潜在意識です。潜在意識は、私たちの思考、感情、行動の大部分に影響を与えています。そして、夢はまさにこの潜在意識からのメッセージであると言えるかもしれません。
RASは、潜在意識と顕在意識（私たちが普段意識していること）の橋渡しをするフィルター。あなたが「夢は大切な情報だ」とRASに伝えることで、潜在意識からのヒントやアイデアが、夢という形で現れやすくなり、さらにそれを意識に上げて記憶しやすくなります。
実際に、「寝る前に質問を心に浮かべて眠ると、夢にヒントが現れる」という体験を持つ人は多くいます。私自身、ある悩みを抱えながら眠った夜、夢の中で昔の恩師が現れ、その行動からヒントを受け取ったことで、翌朝に大きな行動の変化を体験したことがありました。これはまさに、RASが「悩みへのヒント」という情報をキャッチし、夢として見せてくれた例と言えます。
今日からできる！夢を覚えて未来に活かすRAS活用法
夢を「単なる記憶」ではなく、「未来を切り開く情報」として捉えるためのRAS活用法です。
ポイントは、寝る前の「意識づけ」！
自分の脳（RAS）に「夢は大切な情報だ！」と伝えてあげましょう。この小さな意図が、未来の扉をひらく脳のスイッチになるかもしれません。
まとめ：夢は未来からのギフト！RASを使いこなして最高の自分に出会う
夢は、潜在意識からの「感覚」で届くギフトと捉えることができます。このギフトを意識的に受け取らないのは、ちょっともったいないことだと思いませんか？
夢からこのギフトを受け取るカギは、あなた自身の意図とRASの力です。「夢を覚えていたい」「今の私に必要なことを受け取りたい」「未来のヒントを受け取りたい」そう願いながら眠ることで、夢はあなたの願望を引き寄せるヒントとなって浮かび上がってくるとしたら、朝の目覚めが楽しみになってくるはずです。
今夜から実践！RASを活用して夢からのメッセージを受け取る4つのステップ
すぐに始められる具体的な方法です。
- 枕元にメモとペンを置いて寝る。
- 目が覚めたときにすぐに書き留められるように準備しておくことが重要です。
- 寝る前に心の中で、少し先の未来に「なっていたい自分の姿」を強く想ってみる。
- これは、RASに「この未来は自分にとって非常に重要だ」と明確に伝える強力なアファメーションになります。
- 又は、「今自分に必要なこと、ヒントが欲しい」と具体的に願ってみる。
- 漠然とした願いではなく、具体的な問いかけは、RASが関連情報を探し出すのを助けます。
- 朝起きたらベッドで横になったまますぐ、1フレーズでも良いので夢をメモする。
- 目覚めてすぐが最も記憶が鮮明な時間です。たとえ断片的でも、書き出すことで脳が「夢は重要」と認識し始めます。
これらのステップを繰り返すことで、あなたのRASは次第に《夢＝大事なもの》と認識し始め、夢からのメッセージを受け取りやすくなるでしょう。
今夜から、あなたもこの「見る夢が未来を変えるRAS活用術」を実践してみませんか？私ももちろん、続けていきます！
※私が夢のメモに使用しているノートは、ミドリカンパニーのA5スリム (ラクダ)のもので使い古すほど風情が出てくる感じでお気に入りです。ジャーナリングなどにも使っています。
