「更年期」。
心も体もコントロールが難しく、その症状には大きな個人差があります。
私自身、更年期の頃、朝起きると手の指が曲がらず、むくみでパンパンになる現象が起こりました。
同時に、ホットフラッシュと呼ばれる、上半身に熱がこもり、気(エネルギー)が上に偏る感覚にも悩まされる日々。
その症状だけで一日が終わってしまう。
そんな日々は、焦りに支配される時間のように感じられました。
並走してもらえない感覚
病院の担当の先生は若い女性。経験の差もあり、一緒に並走してもらっているという感覚を持つことは難しかったです。
女性ホルモンや甲状腺の検査を受け、
漢方やプラセンタなど、考えられることは一通り試してみました。
しかし、私には合いませんでした。
たどり着いた一つの視点
更年期に関する書籍を片っ端から読み、
ある視点に行き着きました。
女性の更年期は、体の変化だけでなく、
社会的な役割とも深く関係しているのではないかと考えるようになったのです。
多くの女性が、仕事では責任ある立場になり、本来「委ねる」性質を持つ女性性(陰のエネルギー)よりも、
前へ進み続ける男性性(陽のエネルギー)を強く使う時期でもあるといえます。
性別に関係なく、私たちはこの両方のエネルギーをもっています。
そこで私は、「陰陽のアンバランス」という考え方に辿りつきました。
チャクラと色の関係

ヨガやアーユルヴェーダには、心と体のバランスに関わるエネルギーの通り道として、「チャクラ」という考え方があります。
これは、古くからインドの思想の中で伝えられてきたものです。
主なチャクラは7つありますが、その中のひとつ、第二チャクラ(子宮付近・オレンジ色) に注目しました。
更年期には、女性性を司るこの第二チャクラが乱れやすいことが分かってきました。
第二チャクラのオレンジ色は、陽のエネルギーです。
反対の陰のエネルギーでバランスを取ることはできないだろうか、と考えました。
第二チャクラと対になるのが、第六チャクラ(額・インディゴ)です。
このチャクラの「インディゴ(青)」の力と調和させる。そんな方法も試してみようと思ったのです。
青は、冷静さや洞察力をもたらし、
上半身にこもりがちな熱や感情を静めてくれる陰のエネルギーとされています。
何かが劇的に変わるとか、改善するといった大きな期待は持たないようにしました。
色と向きあうことで「心地よさ」や「楽しさ」が増え始め、肩の力がぬけたのもこの頃からでした。
日常に取り入れた「青」
私は子どもの頃から油絵を学び、「色」が好きでした。日常に取り入れやすいと感じたのも自然な流れだったと思います。
特別なことはしません。この時期は、難しいことはできないですし、続かないのです。
ネイビーや青い小物に、自然と意識が向くようになりました。
気分転換に描く絵には、コバルトブルーを使うこともありました。
ほとんど期待もせずに始めたことでしたが、絵を描いて夢中になっている時間は、指のむくみなどを忘れていました。
夢中になれること自体が、回復へのきっかけだたのかもしれません。
元気な日は、差し色として黄色を少し取り入れます。
黄色は、子どものような遊び心やワクワク感を思い出させてくれます。
呼吸と声のワーク

瞑想を取り入れるようになったのもこの頃でした。難しく考えず、ただソファに座っているだけで十分です。
瞑想の前には、鼻から澄んだ真っ青な空気を吸い、口から「ハアー!」と吐き出すエネルギーワークを行いました。
「ハアーッ!」という呼吸とともに声を出すことは、想像以上に心身を整えてくれました。とても心地よい感覚でした。
バタフライピーなど、ブルーのお茶を飲みながら、一日を通して「色」を意識します。
少しづつ心地よさが戻ってきました。
小さな達成感
この流れの中で、小さな達成感が生まれました。
本当に小さな達成感でしたが、
これまで味わったことのないほどの充実感がありました。
もしかしたら、女性として体が切り替わるこの時期は、次のステージへ進むための準備期間なのかもしれません。
日常の小さな積み重ねの大切さ。
できることのありがたさ。
そんなことを学んだ時期でした。
最後に
更年期は人それぞれで、これが正解というものはないのかもしれません。
ただ一つ分かったことがあります。
期待することをやめたら、楽になったということです。
また、以前サロンでカウンセリングをしていた時に、もうひとつ気づいたことがあります。
誰かの体験談を聞くだけで、心が緩む瞬間があるということです。
もし、ここに書いた体験が、誰かの心を少しでも軽くできたなら。
そんな思いで、書き記しておきます。


