パリ6区。
サンジェルマン・デ・プレ駅の交差点は、いつも人であふれています。
カフェやブティックが並ぶこの街で、軽いランチをすませ、セーヌ川まで歩く。
その途中、自然と立ち寄りたくなる場所があります。
6世紀に創建され、パリ最古の歴史を持つサンジェルマン・デ・プレ教会。
近づくと、小さな石を積み上げて造られた厚い壁、窓は小さく、ロマネスク様式であることがわかります。
華やかさはないです。
パリのフライトのたびに、自然と足が向く場所になっていました。
教会の扉を開けると、外の喧騒とは別世界のような静けさ。
うす暗く、ひんやりとした空気。
奥のステンドグラスから差し込む光の下へ、引き寄せられてしまう心理。
その薄暗さの中をゆっくり進んでいくと、自分が思っていた以上に疲れていることに気づくのです。
この古びた奥行きのある光は、長い時の経過のなかで、訪ねた人たちの抱えるどんな思いを照らしてきたのでしょうか。

光と対話できるとしたら
もし、光と対話できるとしたら。
この美しい光の奥から、訪れた人たちが体験してきた苦く、切実なストーリーを語り始めるかもしれません。
外観はロマネスク様式なのに、ゴシック建築を象徴するステンドグラスがある。
ヨーロッパでは、よくあることです。
侵攻や災害によって大きな被害を受け、
幾度となく修復を重ねてきた歴史がわかります。
どんなに深い傷を負っても、
再生してきた歴史のしなやかさが感じられるのです。
その背景を知っているからこそ、この場所に立つと、心が癒されていく。
癒しと復活のためのエネルギーを、
そっとチャージできる場所でした。
癒される理由
私たちの日常は、感情のジェットコースター。一喜一憂に振り回され、気づけば心が疲れ切っていることもあります。
そんなとき、
自分を取り戻せる「オアシス」のような場所はありますか。
サンジェルマン・デ・プレ教会のような空間にいると、心が満たされるのは、どうしてなのでしょう。
光と私たちとの関係
近年、量子力学に関心を持つ人が増えてきました。
私たちの身体は、光の最小単位である「フォトン(光子)」でできているという考え方です。
太陽の光を浴びると元気になる。
キャンドルの炎を見つめると、心が落ち着く。
もし私たちの根源が「光」だとしたら、
光とつながることで癒されるのは、とても自然なことなのかもしれません。
日常で取り入れてみる
どんな光の中で日常を過ごすか。
それは、思っている以上に大切なことです。
――朝日をしっかり浴びる。
脳内のセロトニン分泌が促され、一日を穏やかに始める助けになります。
――夜はキャンドルの光を。
揺れる炎には「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムがあり、心拍や脳波を穏やかに整えてくれます。
一日の終わりに、
心を静かにクールダウンさせる時間として、取り入れたい光です。
最後に
光の質を意識するだけで、私たちの日常は驚くほど変化します。今の自分には、どんな光が必要なのでしょう。
日常で、いろんな光と出会ってみる。そして、居心地の良さを感じたら、取り入れてみてください。


