人と比べてしまう気持ちについて



「なんだか、この人、充実してる……」

「すごくキラキラ……」

SNSを何気なく開いただけなのに、
「素敵だな」より先に、もやっとした気持ちが湧いてくる。

人との比較は、誰の中にも存在するのですが、
なかなか認めにくい、厄介な感情です。

この感情の構造を知ることで、楽になれる方法を手に入れてみました。

比較には、二つある


比較には、大きく分けて二つあります。

  1. 現在の自分と理想の自分との比較。

  2. 自分と他人との比較です。

誰もが自分のなかに、理想の自分を作りあげているものです。理想の自分と現在の自分の差に、もやもやした感情が生まれます。

いつになったら理想の自分になれるのかという不安。
なんとかしなければという焦り。
変化がないことへの恐怖。

理想との差ばかりに意識が向いていると、現在の自分が、常に「まだ足りない存在」になってしまいます。

もう一つの比較は、自分と他人を比べたときです。相手と、自分との間に優劣をつけようとします。

相手より上に立ちたい。
負けたくない。

こんな、気持ちを抱えてしまいます。相手のほうが優れていると感じれば、劣等感を抱き、自分には届かない存在だと諦めがつくこともあります。

比較の構造を知る


私たちは、日常でさまざまなものを比べながら生きています。

熱いものと冷たいもの。

大きいものと小さいもの。

安全なものと危険なもの。

必要な機能として、もともと人間に備わっているいう機能です。
だから、「比較」は消えることはありません。

でも、人との比較になると、どうして苦しみが大きくなるのです。

「あの人は、私より優れている」

「私は、あの人より劣っている」

「理想に届いていない私には価値がない」

比較によって見えた違いに、優劣をつけ、自分の価値まで決めようとする。

ここにあるのは、セルフジャッジです。
比較した後、自分で優劣をつけるという思考。

そこから、焦りや劣等感、自己否定が生まれます。
私も以前は、誰かの成功を見るたびに焦り、フォロワー数や、いいねの数が気になっていました。

そのときの私は、相手を見ているようで、実は、相手の数字を使って自分の価値を測っていることに気づきました。

感情のラベリング


誰かと自分を比べていることに気づいたとき、
 
「今、私は、人と比べているんだなあ」
と、その現実を少し離れたところから自分の思考を観察してみます。

静かに目を閉じる瞑想は、効果的です。外の不要な情報を遮断するので、自分の感情に集中することができます。ただ目を閉じるだけでもいいと思います。

内側から出てきた自分の感情をラベリングします。
焦り、恐れ、不安・・
自分の中に、どんな感情があるのかを探ります。

思考の観察が深くなるほど、自分でもこれまで気づいていなかった思考に気づくこともあります。

多くの人に認められている姿が羨ましいのかもしれない。
自分も伝えたいものがあるのに、表現できていないことが苦しいのかもしれない。

相手を「存在」として見る


比較は消えません.

が、セルフジャッジをしなければ、相手は「自分より優れた人」ではなくなります。

たくさんのお金を持つ人。
人を惹きつける表現力を持つ人。
自分とは違う経験や能力を持つ人。

ただ、そのような特徴を持つ人が、そこにいるだけ。
ただ、それだけになっていきます。

セルフジャッジを容易にやめる為に私が取り入れたのが、やはり瞑想。一番優秀な解決法なのです。

他人と比較している時の悩はベータ波です。
日常で忙しさに追われて情報過多になっているのもこの脳です。

が、瞑想をしている時はアルファ波です。
慣れると常にアルファ波の脳でいることが多くなり、この状態で人と比べることはしないです。

比較は、何度も現れます。うっかりセルフジャッジしてしまうこともありますが、長くそこにとどまらない癖がついていくのです。

誰かの人生の領域へ入り込み、その人の基準で自分を測っていたことに気づいたら、自分の場所へ戻ることができる。これが瞑想の強さです。

一流企業のトップが、瞑想を実践しているというのも理解出来ます。

こういった構造を知り、自分の内側を観察できる知性を身につけることが、比較によって苦しまないための、大きな一歩なのだと思います。