「早く答えを出したい、はっきりさせたい…」
こんなふうに、解決に焦る瞬間はありませんか?
何をしていても、一つのことが頭から離れない。同じ思考がずっとループした状態。
なんとかしなきゃ。。。
ある専門家のあいだで、答えを急がず曖昧さに耐える力こそが人としての成長の鍵だといわれているのです。
曖昧さに耐える事に、何が潜んでいるのか、探ってみたくなりました。
なぜ答えを急がないことが大切なの?
人は先の見えない状況に置かれると不安を感じ、そこから脱出するために「解決」を急ぎます。
思考に支配された左脳モードの状態です。この焦りの状況は、心身の負荷を増やします。
精神科医で小説家の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの著書『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』の中で、
「不安や迷いは、すぐに解決できなくてもいい」
「曖昧な状態に身を置くことで、新しい気づきが生まれる」と書かれています。
立ち止まる時間そのものが、他者への理解や共感につながるのだと書かれているのです。
曖昧さというものに、私のなかである別の類の理解が生まれました。
曖昧さは、物事の二極化から離れている状態。右でもなければ、左でもない。どちらが正しいとか間違いでもないです。
ジャッジのない中庸という位置に立つことで、物事、人に対して、360度の視野で理解をもつことができるかもしれません。
例えば、時間に遅れて言い訳をしていた人を、立ち位置変えれば「説明」と捉えることもできます。
この曖昧な状態というのは、右脳モードになっていて、想像的な広い視座で、柔軟な思考状態と言えます。
心理学の研究では「結論を急がない人は長期的に柔軟な思考を維持できる」と言われているようです。
実際、アメリカのスタンフォード大学での実験によると、「すぐに答えを出す」グループよりも、
「立ち止まり、時間を与えられた」グループの方が創造的な解決策を多く導けたという報告があります。
つまり、左脳から右脳モードに切り替えることがすべての根底にあるのだなと感じたのです。
今日からできる!立ち止まるための小さな習慣
「ネガティブ・ケイパビリティ」は、特別な才能ではなく、誰もが日々の生活に取り入れられる、身近な力。
- 瞑想で頭を空っぽにする
目を瞑ることで、90%目の前の現実を遮断します。最初は雑念や残像がずっとついてきます。
気にせずに、ただ目を閉じたままでいます。
そして、瞑想している自分を俯瞰で見ているような位置へ意識を移動させます。
夢の中で「これは夢だ」と気づく明晰夢のように、瞑想の中で目の前の現実は全て「夢である」と感じてみてください。
心がぼんやりとして、落ち着きます。
この瞑想は続けるうちに、俯瞰力、メタ認知力を上げることにつながっていきます。 - 白湯をゆっくり飲む
私たちの体の70%は水でできています。常に綺麗な水を循環させてあげることに意識を向けましょう。
植物に水をあげるのと同じで、人の体にも水分がいきわたることで、細胞が目覚めます。
お白湯療法という言葉があるくらいなので、ぜひ取り入れたいですね。 - 紙に書き出す
答えを出そうとせず、思考で浮かび上がったキーワードなどを思いのままに書いてみる。
書くということの凄さは、自分の内側にないものは出てこないというところにあります。 - 手を使うことに集中する
料理や庭仕事、編み物など「考えすぎない作業」等が心を落ち着かせます。
体の内側からアプローチ
アーユルヴェーダでは、答えを急ぎすぎるときは
ヴァータ(動きや変化をつかさどるエネルギー)が乱れていると考えます。
そんなときは、温かくしっとりとした甘みのあるものがおすすめです。
煮リンゴ、甘酒、そしてターメリックやシナモンを少量入れたホットミルクなど。
ドライフルーツなど乾燥した食べ物は控えることをお薦めします。
乱れた心を落ち着かせる助けにしてみてくださいね。
▼私のオンライン講座では、カードリーディングを学びながら、まさに右脳モードです。ひとつの手段にしてみてください。

まとめ
答えを急がないこと、曖昧さに耐えるとは、単なる我慢ではありません。「自分の心を育てる知恵」でもあります。
心理学やアーユルヴェーダの知見からもわかるように、立ち止まる時間は、私たちの心と脳に深い栄養を与えてくれます。
今日からできるのは、大げさなことではありません。
「瞑想する」「ゆっくり飲む」「書き出す」ごく普通の日常に意識を向けるだけ。
身につけたいですね。
「答えを急がない力」
私も、日常で、少し右脳モードを意識してみようと思います。

