毎日の体調や気分は、腸のコンディションに左右されると言われています。
便通のリズムが整うだけでなく、気持ちの落ち着きや元気にもつながるからです。
その腸をサポートしてくれるのが、昔から日本人の食卓に欠かせない発酵食品です。
味噌汁や納豆、漬物や醤油。
どれも当たり前のように口にしてきた食材ですが、実は腸内環境を整える上で大切な役割を果たしています。
日本人と発酵食品はなぜ相性が良いのか?
発酵食品は世界中にありますが、日本人は特に多彩な発酵食文化を持っています。
味噌や醤油、納豆、ぬか漬けなどはその代表格です。
縄文時代から発酵を利用した保存食があり、長い歴史の中で日本人の腸内環境は発酵食品とともに育まれてきました。
研究でも、日本人の腸には発酵食品由来の菌(納豆菌や乳酸菌など)が比較的多く見られることが報告されています。
そうした背景から、「発酵食品は日本人の体に合いやすい」と考えられているのです。
発酵食品を日常に取り入れる小さな習慣
発酵食品は、無理なく日常に取り入れられるのが魅力です。
- 納豆を朝食に添える
ご飯や卵焼きと一緒にすれば、たんぱく質も手軽に補えます。 - 味噌汁を1日1杯
発酵した大豆の力に加えて、具材からの栄養も摂れる万能食。体も温まり、気持ちも落ち着きます。 - 漬物を副菜に
塩分に気をつけながら、少量を添えると腸内の乳酸菌をサポートします。
自宅で漬物を楽しみたい方には、琺瑯の保存容器が便利です。浅型のちょうどいいサイズで、使いやすいです。
琺瑯は、におい移りが少なく、お手入れも簡単ですね。私もずっと使っています。
そして、多くの方が取り入れているヨーグルト。こちらは少し工夫すると、より体に優しくなります。
ヨーグルトはいつ食べる?工夫とトッピングのアイデア
アーユルヴェーダでは「食べ物と消化力のバランス」を大切に考えます。
その視点から見ると、ヨーグルトは重たく消化に時間がかかるため、朝一番や夜は避けたほうが良いとされます。
私自身、アーユルヴェーダセラピストとして施術や以下のような食事のアドバイスを行ってきました。
- ヨーグルトを摂るなら午後がおすすめ
- どうしても朝食に取りたい場合は、水で割ってラッシーのように食中ドリンクにすると軽やかになる。
さらに、50代以上の女性には「トッピング」で体を整える工夫もおすすめです。
更年期の体をサポートする食材を加えることで、腸とホルモンバランスを同時にケアできます。
- きなこや豆乳:大豆イソフラボンが女性のリズムを整えるサポートに
- ナッツ類(くるみ・アーモンド):ビタミンEや良質な脂で血流やホルモンバランスを助ける
- ベリー類(ブルーベリー・ラズベリー):ポリフェノールで抗酸化ケア
- はちみつ:腸にやさしい天然の甘み。
アーユルヴェーダでは特に非加熱の蜂蜜が推奨され、体に負担をかけにくいとされています。
疲れやすい時のエネルギー補給にもおすすめです。
※蜂蜜は1歳未満の乳児には与えないでください。
種類や食べ方はご自身に合った方法を選んでいただくのが安心です。
ヨーグルトは市販のものをそのまま食べても良いですが、ご家庭で簡単に作れるヨーグルトメーカーを使うといいですね。
砂糖や乳脂肪分の調整もできて、より自分に合った腸活が続けやすくなります。
「参考までに、家庭で人気のヨーグルトメーカーはこちらです」
腸を整える習慣がもたらす心と体の変化
腸内環境が整うと、便通や免疫に良い影響が期待できるだけでなく、気持ちも前向きになりやすいと言われています。
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど心と密接につながっているからです。
味噌汁や納豆、漬物、ヨーグルト。
特別な食材ではなく、私たちが日常的に口にするもので腸をケアできるのは、日本人にとって大きな強みです。
毎日の小さな習慣が積み重なって、体を整えることにつながります。
発酵食品を無理なく取り入れながら、自分の体が一番心地よいと感じるリズムを探してみてはいかがでしょうか。
