「人は、21日間同じ行動を続けると、それが習慣になる」
そんな説を聞いたことはありませんか?
SNSでも「21日チャレンジ」や「21日間ルーティン」が人気になっているようです。
ちょっとした行動を21日間続けることで、自然と毎日の一部になっていく、そんな期待が込められた数字です。
けれど実際にやってみると…
「結局、3日坊主だった」
「途中で、面倒になった」
そんな経験で終わった人も多いのではないでしょうか。
本記事では、習慣が続かなくなるのは意志が弱いからではなく、リズムが乱れているからかもしれない…
という視点から、暮らしの知恵を交えて、「続けられる」ヒントをお届けします。
習慣が続かないのは、体のリズムが原因かも
21日間習慣が続かなくなるとき、それは意志が弱いからではなく、空間のリズムが崩れているサインかもしれません。
空間のリズム?
内側ばかりを責めるのではなく、外側(部屋や暮らし)を整えることに意識を向けてみましょう。
人はリズムでできている。だからこそ「乱れ」があると気づける
すべての営みにはリズムがあります。
呼吸、食事、睡眠、集中力、感情の波…
私たちの体は、太陽の動きに合わせて眠り、活動するように、生まれながらにして自然なリズムを持っています。
この自然なリズムの根底に、あるもの。
アーユルヴェーダでは「大宇宙がそうであるように、小宇宙である私たちもそうである」という考え方があります。
私たちは、今生きている地球の自然や環境すべてと深くリンクしている。
私たち一人ひとりのリズムは周りの全ての環境から常に影響を受け、リンクし合っています。
毎日暮らす「家」とも深くつながっているわけです。
特に水まわり(キッチン、トイレ、洗面所)は、感情や内臓の状態とリンクしていると聞いたことがありますか?
体と家には密接な関係があるようです。
外側(家の環境)が乱れると、私たちの内側(心身のリズム)も乱れやすくなります。
逆に、内側が整うと、自然と外側も整っていきます。
つまり、私たちのもつリズムは一方通行ではなく、
「内側と外側」がお互いに影響し合う「相互作用」によって整えられるものなのです。
続かないときは、自分のリズムにそっと戻る
キッチン:消化・やる気のバロメーター
食欲がないと、気力が出ない。そんなとき、キッチンが散らかっていることがよくあります。
食器を片づけたり、普段から気になっていたのに、手をつけられないままになっている箇所に風を入れましょう。
拭いたりするだけで、心地よさとともに「なんだか呼吸が深くなる」感覚が戻ってきます。
トイレ:感情や不要なものの「手放し」
気持ちが詰まっているとき、トイレ掃除をすることでふっと軽くなることがあります。
排出の場を整えると、「手放す勇気」や「流す感覚」が湧いてきます。
洗面所:自分と向き合う場所
鏡が曇っていたり、洗面台がごちゃついていると、「自分を直視できていない」状態と重なることがあります。
鏡をピカッと磨くと、不思議と自分を整えたくなるものです。
もし、どこから手をつけていいか分からない、という方も大丈夫です。
今日はここ。明日はキッチンという風に、毎日少しづつ箇所を決めて整えていきます。
完璧を目指す必要もなく、
難しく考えることもせず、
思いついたところから。
窓をピカピカに1か所磨くだけで、見る景色が変わって新しい1日になりそうですよ。

21日間は、がんばるための期間ではなく「立て直す時間」
習慣を21日間続けるというのは、「完璧にやり抜くこと」がゴールではありません。
むしろ大切なのは途中で自分のリズムが乱れたとき、そっと空間や呼吸を整えて「戻る」こと。
21日間は「本来の自分のリズム」を取り戻すことで、心地よく続けられるようになります。
まとめ
- 習慣が続かないのは、体のリズムが乱れているサインかもしれない。
- 体や心のリズムは暮らす家の環境(キッチン・トイレ・洗面所など)の空間とつながっている。
- 外側が整うと内側も整い、また自然に習慣が戻ってくる
- 21日間は、やさしく「戻る」ための練習期間。
がんばりすぎず、立ち止まりながら、自分のリズムで続けていきましょう。
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家を整えることで自分の心と向き合い、人生そのものを変えるヒントが詰まっています。
私もこの本を読んで、片付けに対する意識が大きく変わりました。
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